PDA市場は減速傾向のままであるが、最近HPがカメラ付きiPAQを発表した。しかし、カメラ付きのPDAなどは、僕の考える進化とは別物である。なぜならば、カメラ付き、という機能の場合、デジカメそのものやカメラ付きケータイと競合してしまい、「カバン内シェア」(僕が考える、カバンに入れておきたいモノの優先順位)が比較的低くなってしまったPDAは不利だからだ。
そこで僕が予言しておきたいのは、超小型HDDを搭載したPDAの存在だ。HDDを搭載すれば、保存容量は一気に増えギガクラスになる。そうすれば、プレゼン資料やワードファイル、各種の画像や動画を持ち運ぶことが簡単になる。PDAの未来は、グループウェア端末を始めとするビジネスユースに特化することしかない、と訴え続けている僕ではあるが、HDDを搭載すれば、より高度なOSを載せられるし、結果としてゲーム端末や音楽端末としても魅力的になるので、コンスーマ向けにも大きな可能性を持つことが出来ると思う。
また、ブログ等のコンテンツ作成ツールとしても役立つだろう。要するに単にスケジュールを管理するだけの代物ならば、個人レベルであれば既にケータイにさえ勝てないPDAである。iPodが、GBのHDDを持つことによって、それまでにない大量の音楽を持ち運ぶ、モバイル・ジュークボックスとなりえたように、HDD付PDAは、巨大な仕事ファイルボックスとなりえるし、表示能力や解像度においてはケータイに勝るだけに、ビジネスやコミュニティ活用の道が拓けると考えるのである。
最近のコメント